私の片想い事情 【完】
とっーーーー!!
一難去って、また一難(いや難は去ってはないけど)
水着を手に取りあることに気付く。
隼人につけられたキスマーク、大丈夫だろうか?
瀧川君につけられたらしい赤い痕は、もう薄くなっている。
うん、これなら蚊に刺されたとか誤魔化せそうだ。
問題は……
私は、はぁ、とため息を漏らしながら、半袖の暑苦しいハイネックタイプの水着を手に取った。
「これなら首まで隠れるし、大丈夫だよね?」
「何?キスマーク?」
亜紀さんがニヤニヤしながら覗き込んでくる。
「亜紀さん、何も言わないでください。今の私、亜紀さんまで相手にしていられないんで」
「やだ、かわいくない」
「だって、いっぱいいっぱいなんですもん!」
私は、亜紀さんに背を向け、水着に着替えた。