私の片想い事情 【完】
「みなみさん、何変な妄想しているの?助けてよ」
「えっ?やだ、妄想なんてして……」
「してたでしょ?」
恐ろしく綺麗な顔で微笑まれ、はい、していました、と私は小さく項垂れた。
チラッとマネージャーを見上げるとギロリと睨まれ、慌てて邪な妄想を脳内から消し去る。
「マ、マネージャー、もうそろそろ生徒たちが来ますけど?」
私は恐る恐るマネージャーに尋ねるが、彼は口角を上げて意地の悪い顔をする。
「それは、それは、お母さんたち喜ぶだろうなぁ?プールは撮影禁止だが、今日は有料で許可だすか、みなみ?」
「うっ……」
ここにも私の思考を読んでいた人が一人。
「真さん、バカなこと言ってないいで、クラスの準備しましょう?」
瀧川君が呆れたように尋ねるが、マネージャーは、全く意に介した様子もなく、ゴーグルを瀧川君に渡す。