私の片想い事情 【完】
私は、ない脳みそで考えた。
クラスの準備も放棄して。
一人答えの出ない疑問を悶々と考えていたら、背後から呆れた声が聞こえてきた。
「みなみさん、クラスの準備もできてないし、練習メニュー表も何も書いてないじゃないですか?」
「―――え?」
背後に立った瀧川君が、生徒ファイルをめくりながら、今日のクラスの確認をしている。
「あっ、瀧川君、おはよう。ごめんね、今すぐするから」
慌てて席を立つと、瀧川君に腕を掴まれ、引き止められた。
「どーしたの、みなみさん?」
「あ、あの、ちょっと考え事してて……」
「そーじゃなくて!今日、何かすごくかわいいんですけど?」
「―――え?」
私は、言われていることがわからず、きょとんとする。
「いつもかわいいですけど、今日は雰囲気違うから。グロスかな?」
「あ……」
口元に指を添えられ、身体がビクンと反応する。