私の片想い事情 【完】
思いっきり沸騰状態だった私の脳内温度が徐々に下がる。
何がなんだかわからない。
私は、ぽけ~と一人畳の上に座り込んだまま、状況把握できずにいた。
「彰人君の匂いって……」
お前は犬かっ!?と追いかけて突っ込みたいのを抑え、私は一人寂しく布団に転がる。
何でそんなに不機嫌になるの?
あれってなくない?
昨日の今日で、私いっぱい話したいことがあったのに……
そりゃあ、隼人に抱きすくめられて、話なんてどーでもいいと思ってしまったけど、何であんな風に機嫌が悪くなるのよ?
アッツアツに燃え上っていたエロい願望にいきなり冷水を浴びせられた私は、どどーんと落ち込んでしまう。
盛り上がっていたのは、私だけなの?
彰人君から、私をここに連れてくるって決めたのは隼人だって言われて喜んでいたのに……
ちょっとやそっとのことで落ち込まないと思っていたけど、何だかなー。
人間って欲張りになるのね。
もっと、もっと!次、次!と欲しくなる。
くんくん、と自分の匂いを嗅いでみる。
「別に彰人君の匂いしないし……」
もしかして、病院の匂いがついていて、その匂いもイヤだったとか?
隼人が、そんなに匂いに敏感だったとは思いもせず、何だかすごく自分の匂いが気になってしまう。
時計をチラッと見ればもう10時半。
このまま寝て、明日の朝シャワーを借りようと思っていたけど、私は、もやもやした気分をスッキリさせようと、バスルームへと向かった。