私の片想い事情 【完】

昔亜紀さんに教えてもらった、バストアップマッサージをちょっとしてみる。


ぐっと胸の肉を下から押し上げて、背中から肉を集中的にかき集める。


う……結構痛い。


背中の肉をかきあつめて手のひらで支えていると、不思議なことに少しだけ谷間ができた。


「あっ、少し谷間ができたー」


そう喜んだのもつかの間、手を離すと、その谷間は一瞬で消えてしまった。


「む、虚しい……」


はぁぁぁぁ、と大きく溜息をつきながら、私は湯船の中にぶくぶくと沈んだ。


女としての自信もぶくぶく沈む。


別に焦っているわけではない。


隼人に告白され、必要とされている、その事実だけでも舞い上がるほど嬉しいのだから。


隼人からの告白は晴天の霹靂。


そう、告白されただけでも……と自分を納得させていると、私はあることに気付いた。





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