私の片想い事情 【完】
「みなみに欲情している証拠。だから、こんな身体とか、二度と言うな」
隼人が耳元で話す度に熱い吐息が耳孔をかすめ、ビクンビクン跳ねる私の身体。でも全ての神経が左手に集中していて、私は非常におかしな状態だった。
精神分裂直前な私に構わず、隼人は唇を重ねてくる。
「んふ……んん……は、隼人」
「何だよ?」
今更まだ何がある、と苛ついた様子で隼人が圧をかけてくるけど、これだけは言っておかなきゃ、と私は意を決する。
「わ、私初めてだし、何もわからないし……」
「だ・か・ら?」
うー、隼人何か苛立ってる?
私は、じっと隼人の目を見つめ、懇願するように訴えた。
「こ、こんな大きくて硬いの、入るかわかんない……」
涙目で決死の覚悟で言う私に、隼人は目を見開いたかと思うと、次の瞬間、蕩けるような笑顔になり、更にキスを深めてきた。
「は、隼人……んん……」
「大丈夫だから。みなみはそのまま寝てていいから」
何が隼人を急にご機嫌にしたのかは分からないけど、隼人は嬉しそうに私を抱きしめる。
ピタッと身体が重なり、肌と肌が触れる心地良さに、ほうっと息をついた。
裸で抱き合うなんて初めてだもの。
でも、心地よいなんて呑気なことを考えていられたのは、この時だけだった。
明確な意思を持った隼人の指と唇が直接肌に触れたとき、いいようのない疼きが身体中に走った。