私の片想い事情 【完】
鎖骨に沿うように降りてくる唇が徐々に熱を持ち、腰のラインを往復する指が上へと移動する。
身体中が性感帯になったように、熱を持ち、隼人の次の動きに期待してしまう。
大きな掌で胸を覆われ、優しくもみしだかれる。
敏感な部分は触れてくれない。包むように触れられ、もどかしさに胸を突きだしてしまう。
たった一度だけ、乱暴に触れられたことのあるそこは、隼人の指を覚えていて、同じように扱われることを待っていた。
「みなみ、どうしてほしい?」
反応を伺うように尋ねてくる隼人。
頂の周りをくるくる円を描き、唇は鎖骨で止まったままだ。
意地悪。すごく意地悪。
「もの足りない?」
鎖骨にかかる吐息だけで、頭がおかしくなりそう。
熱を持った瞳でじっと見つめられ、つい口を開いてしまう。
「もっと……」
「もっと何?」
やだ、今日の隼人はすごく意地悪だ。前にように勢いに任せてしてくれない。
私の反応をひとつひとつ楽しみながら、ゆっくり甚振られる。
ひどい、と思うのに下腹部が喜ぶようにジュクっと熱を持ち、いいようのない欲が湧き上がってくる。