私の片想い事情 【完】

「い、意地悪……」


恥ずかしくてぎゅっと目を瞑った。


それと同時に、胸の上で円を描いていた指が、お仕置きだといわんばかりに、頂きをピンと跳ねる。


「ひゃ……っ」

「ダメだ、みなみ。目を開けろ」


いきなり二本の指で、挟まれ摩られるその蕾は、みるみる形を変え、硬く主張する


言葉にできない私の代りに、もっと触ってと、赤く色づく。


「や……ああ……」


何度も何度も摩られ、つままれ、もみしだかれ、甘い疼きが徐々に大きなうねりに変わる。


「ふぁ……やだ……っ」

「胸弄っているだけでイキそうだな?」


隼人の吐息がその熟れた蕾の上にかかる。その吐息すらも刺激となって、胸を揺らしてしまう。


もっと激しくして欲しいと思ってしまう。


自分の中にこんな淫らな欲求があったことに驚いてしまう。


でも、隼人は、絶対に私の思うようにしてくれない。


小さな膨らみの上に優しく滑るようにキスを落とす。ちゅっとリップ音をたて、軽く触れる。


さっきまで、さんざん指で弄ばれたそれは、物足りなさに隼人の唇を追ってしまう。


それでも隼人は、優しいキスしか落としてくれない。


気が狂いそう。




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