私の片想い事情 【完】
隼人の長い指が太腿を滑り、中心へと昇っていく。
今度は焦らされることなく、潤ったしげみへと指は進んでいく。
「はぁ……ん……」
すっと撫でられただけで、そこが潤っていることがわかる。
入口を軽く往復され、私はそれだけで新しい蜜を溢れさせてしまう。
「まだ触ってもないのに、何でこんなに濡れてんの?」
「そ、んなの、わかんないもん」
は、恥ずかしい―――
本当に恥ずかしい。私どーしたの?
長年の願望が叶って、身体がどうかしているのかもしれない。
こんなエッチな処女、いるの?
「胸弄られただけで、こんなになってんの?」
隼人の意地悪な言葉は続く。
脚を大きく広げさせられ、抵抗すらせずにいる私。
「ご、ごめんな、さい」
何だか申し訳なくて、わけもわからず謝ってしまう。
隼人は、ピタっと動きを止めたかと思うと、きょとんとした顔でのぞきこんでくる。
「何についての謝罪?」
「だって……こ、こんなに……濡れ、て」
隼人は、ああ、と頷いたかと思うと、また指の動きを再開する。
クチュクチュとわざと音を響かせるように。