私の片想い事情 【完】

「わかったから、みなみ泣きやんで?」

「ふぇ……うん……」


隼人の広い胸から顔を離され、寂しさに腕を廻そうとしたら、その腕を頭上でくくられ、そのまま、またソファに押し倒された。


隼人の身体が脚の間に入り、さっきよりももっと大きく開かされ、腕はしっかり固定されている。


「や……ん」


隼人は、満足そうにその姿を上から見下ろす。


じっと見つめられるだけ。それだけなのに、少し治まったはずの熱がまたくすぶりだす。


「いい眺めだな……」

「……っ……そ、そんなこと言わないで……ヤダ……」


もう全て見られてしまっていると分かっていても、恥ずかしいものは恥ずかしい。


脚を閉じようとしても、隼人の膝が障害となって、かなわない。


隼人は、私を見下ろしながら、もう片方の手で、首筋から肩へ、そして肩から鎖骨へとじっくり検分するように撫でてくる。


それは、胸、脇、お腹と、あらゆるやわらかい部分を味わうように、撫でまわされる。


「ふ……んん……」


たったそれだけで、足の付け根がどんどん濡れていくのがわかる。


ヤダ……もう、こんなの耐えられない……っ。




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