私の片想い事情 【完】
「みなみ、みなみ……」
ぼんやりする意識の中、隼人の声が聞こえてくる。
うっすらと目をあければ、そこは、明るい部屋の中。
心配そうに覗きこむ隼人の額からは、汗が滴っている。
何てキレイなんだろうか、そう思っていると、下腹部に熱い塊をあてがわれる。
その時、ハッと現状に気付く。
私、もしかして、気を失っていた?
「は、隼人……待って……」
「もう待てねぇ……っ」
辛そうな隼人の顔にキュンとくる。
と、その時あれ?と思う。
さっきまで薄暗かったリビングがやけに明るい。
しかも、私はソファで押し倒されてあれこれされていたはずなのに、何故か布団の上だ。
「ねぇ、隼人?」
「何だよっ!?」
俺は、さっさと挿れたいんだよっ、という言葉は頑張って飲み込んだらしい。