私の片想い事情 【完】

「くぅ……んん……も、許し、て……」


爪先から頭の先まで駆け抜ける痺れに、何に許しを請うているのかもわからず、許してを連発する。


支える腕に力が入らず、布団に縫い付けられたように崩れる私に、隼人は容赦なく自身を打ち付けてくる。


速度と質量が増した隼人のそれは、凶器以外の何でもなく、あまりにもの激しさに、私は、中を収縮させて喘いでしまった。


「み、なみ……それ、ヤバいって……」


荒い息とともにそんなことを吐かれても、何が?と聞き返す余裕なんて今の私にはない。


熱くうねる内壁の感触を確かめるように腰を回され、そして最奥まで突き上げられる。


覆いかぶさるように激しく突き上げられたかと思った瞬間、熱い何かが身体の奥で弾けた。


「んあぁ……っ」


背をそらせなが打ち震える私に、ぐっと腰を押し付けた隼人も全身をぶるりと震えさせながら、中で自身を解き放った。




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