私の片想い事情 【完】
「みなみ……」
優しく名前を呼ばれ、ほだされたように、何?と顔を上げた瞬間、唇を貪るように塞がれた。
「ふんん……んぁ……」
隼人の性急なキスに、思考回路がついていけない。
激しく吸い付かれ、舌を絡め取られ、呼吸もままならない。
ここは、優しく抱きしめて、「俺が悪かった」的な謝罪を期待していた私には、何がなんだかわからない。
「ふぁ……は、やと……んん」
苦しさに悶えていると、やっと唇を解放された。
そして、いつの間にか隼人の下に組み敷かれた私は、立場が逆転していることに気付く。
じっと見下ろされ、その迫力に理由もなく、ごめんなさい、と言いたくなる。
「おい、男の生理現象なめんなよ……」
はい?と間抜けな顔をしていると、また唇を塞がれた。
「んん、やっ……んぁ」
はふはふ喘ぎながら抵抗するけど、隼人は離してくれない。
「俺がどれだけ我慢したと思ってんだ?」
時折唇が離されて零される言葉は、かなり怒っている様子だけど、私に反論の余地を与えてくれない。