私の片想い事情 【完】
「男は女と違って、溜まるんだよっ!それを無防備に煽りやがって……」
口腔を吸い付くされ、脳天がしびれるようなキスを繰り返しながら、隼人は訳の分からない男の生理現象について語ってくる。
色気もムードもない。
意思疎通が図れないと諦めて、何故かごめんね、とつい謝ってしまう。
そんな私に、隼人は、謝るな、とまた逆ギレする。
どうしていつもこうなるんだろう?
怒っているのは私のはずなのに……
「あの夜、怒りに任せてみなみを抱きたくなかった。瀧川に触れられたかと思うと、気が狂いそうだった……みなみを誰にも渡したくないのに、自分の感情をどうコントロールしていいかわからなくて戸惑っていたんだ。そしたら、お前がいきなり飛び出して行くし……携帯もおきっぱなしで、探してもどこにもいない。やっと見つけて話をしようとしても、亜紀に追い返される始末だ。そもそも、簡単に瀧川に触らせるお前が悪い」
「ご、ごめんなさい……」
ここは自分が謝るところなの?と疑問に思いながらも、つい下でに出てしまう。
「初めてなのにひどい、だと?十分待ってやっただろ?ラーメン食った日だって、急に進めてもみなみがびっくりするだろうと思って、普通通りに振る舞って我慢してやったのに。アパートまで紳士的に送った自分を褒めてやりたいよっ」
「が、我慢していたの?」
何もかもが初めて聞かされる内容に、私はポカンと口を開いているだけだ。