私の片想い事情 【完】
「みなみ―――」
「な、何?」
掠れた声で、そんな目で見ないで……
甘い隼人の仕草にドキドキさせられてばかりの私。
ダメだよ。お布団でピロートークして甘々でいたいのはわかるけど、起きなきゃ……
本当にこんな日が来るとは思わなかった、と夢見る乙女気分でいた私を、隼人は色っぽい目で見つめながら更に追い立てる。
そして―――
「とりあえず、もう一発やらせて?」
「!!!」
前言撤回!
私は思いっきり隼人の鳩尾に蹴りを入れてやった。
「……ってなぁっ!!」
「信じらんれない!この色情魔!ヘンタイ!」
私の胸キュンを返せーーーーー!!
「性がないだろ?勃つもんは仕方がない」
「そういこと言わないで、って言ってるでしょ!」
私は、布団の上で鳩尾を庇いながら悶える隼人を一瞥する。
本当にこんな男のどこがいいんだろう?
私は、Tシャツとショートパンツを素早く身につけると、使い物にならない足腰に何とか力をこめて、バスルームへ逃げて行った。