私の片想い事情 【完】

一瞬にして真っ赤になる私。


隼人がこんなこと言うなんて―――


しかも静香さんの前で。


私は、さっきまで怒っていたことも忘れ、瞳を閏わせて隼人を見つめた。


「みなみちゃん、答えは勿論イエスよね?」


そう温かく笑う静香さんが、すごく嬉しそうで、彼女は本当に隼人の幸せを願っているんだ、と私は改めて気づいた。


そして、ぶわっと溢れ出す涙に、私は静香さんがいるにもかかわらず、隼人に思いっきり抱きついて、何度も頷いた。


静香さんが、あらら、若いわね~なんて言いながら、お寿司屋さんに電話をかける傍で、隼人はそっと私の額にキスを落とす。


やだ、もう、とバカップルぶりで、隼人の胸を押し上げれば、静香さんに聞こえない声で囁かれた。


「もちろん、みなみは、俺のベッドで寝るよな?声聞かれたくなかったら、客間でもいいけど?」

「―――え?」


ニヤリと笑う隼人に、血の気がさーっと引く。


「そ、んな……」

「我慢してたって言ったろ?まだまだ足りねーよ」

「!!!」


頷いてしまった自分に後悔するも、身体はどーしてか期待してしまう。


気怠さが残る下腹部がジュクと熱を持ち出し、私は慌ててハレンチな妄想を追いやった。


「じゃぁ、仕事に行ってくる」


隼人は甘――いキスを頭に落とすと、あたふたする私をキッチンに残して、さわやかに家を出て行った。




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