中指斬残、捌断ち儀


“なら呪ってやるよ、てめえらが望む通りに”――


産まれる場所を間違えた地獄は笑う。


これこそが“生き甲斐である”と、人々の苦しみに幸福を見出だした。


人々の期待に応えたと言ってもいいだろう。化け物なら化け物らしく人間の敵であれ、その生き方(在り方)に間違いなんかない。


皆から死ねと忌み嫌われるならば、それ相応のことをしなければ、“失礼ってなもんだろ”?


死んではやらねえ代わりに一人余さず地獄に落とす。世は因果応報なり、人に言った言葉が身に返ってくるのはもはや自業自得。


“この世において俺以上に怖いもんはない”


そいつに目をつけられたら終わりと思え。


“この世界で生きたいってんなら、俺に逆らわない方がいい”


地獄に楯突けばただでは済まない。――だとすれば、だ。


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