中指斬残、捌断ち儀


「びびったか」


「信じやすい年頃を騙さないでくださいよ……」


「騙してねえよ。俺の“想定呪術”は、今の流れで完璧に発動するわけだが。“どこかの誰か”だなんて大多数じゃ、もしかしたら、奥さまが真っ二つになるかもしれねえじゃん。

いや、確率的には群を抜いてんな。想定の範囲ってなると、“どこかの誰か”でもてめえの頭に真っ先に出てきた奴が呪術対象になっちまう。俺が奥さまの股ぐら裂く前に、体真っ二つとかまじねえわ。そんな危険持ってしてでも、やろうとは思わねえよ」


「僕もその方が助かりますよ……」


まったくもってと、ヒトガタを手にする。


「じゃあ、このヒトガタというのは今みたいな流れを作るためにあるんですか」


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