中指斬残、捌断ち儀


宙ぶらりん――動かなくなった“生殺し体”に、良くないものが集まる。


ざわざわと小声が沸き立つ中――ちゃきん、と金属をかち合わせた音がして。


「神格化させるための苦痛は十分だ、ならば後は人らしからぬ死に方を。“人には戻れないほどの殺害方法を”したがった奴らは、鋏を手にした。

あるいは鎌でも、包丁でも、いっそ糸鋸でもいい。とりあえず、“切れりゃあいいんだ、簡単に切れっから”。

何に使うかは分かるよなっ、何を切るかも分かんだろっ。

そいつを死に損ないにさせている“命綱”はもう邪魔でしかねえんだからよぅ!」


細い中指が、伸びたことによって更に細く。骨がなくなった付け根を――括られている縄より下にある部分を刃が挟み。


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