中指斬残、捌断ち儀
「間違うどころか、渉は私が何もせずとも立派な子じゃないか!規律と礼儀と誠実を兼ね備えた少年が、唯我独尊、傍若無人、無遠慮阿呆なお前を好むだなんて……解けっ、渉にかけた術を!今なら頭を丸坊主にするだけで許してやろう!」
「そこまで言われるとかえって清々しくなるわっ。だあれが、こんなガキに好かれたいかよっ。ガキなくせに生意気な目した大人びいた奴なんか、可愛くもなんともねえし!」
「ならお前は、可愛い男がいたら自分を好きになるような術をかけるんだな!変態めっ」
「なんつー極論!?」
取っ組み合いまで発展してきた二人を止めるための言葉を、僕は持っていたため、早速口にしてみる。