中指斬残、捌断ち儀


「間違うどころか、渉は私が何もせずとも立派な子じゃないか!規律と礼儀と誠実を兼ね備えた少年が、唯我独尊、傍若無人、無遠慮阿呆なお前を好むだなんて……解けっ、渉にかけた術を!今なら頭を丸坊主にするだけで許してやろう!」


「そこまで言われるとかえって清々しくなるわっ。だあれが、こんなガキに好かれたいかよっ。ガキなくせに生意気な目した大人びいた奴なんか、可愛くもなんともねえし!」


「ならお前は、可愛い男がいたら自分を好きになるような術をかけるんだな!変態めっ」


「なんつー極論!?」

取っ組み合いまで発展してきた二人を止めるための言葉を、僕は持っていたため、早速口にしてみる。


< 412 / 1,127 >

この作品をシェア

pagetop