中指斬残、捌断ち儀
僕が呪われ、周りに害をなすとは、夜中に繰り広げられる言い争いで分かっていた。
そうして祖父母が僕を嫌っているとも。
嫌うよりは怖いのかもしれない。部屋の隅にいる大きな蜘蛛をどうしたものかと避けて見ないふりをするような。退治しないだけはまだマシか、もしくは手を触れることさえ震えてしまうのか。
目の敵までとはいかないものの、戒め破った子として疎まれつつある僕を、親戚の中に放り込むわけもなかった。
もしかしたら、『そんな呪いなんて』とあっけらかんとした親戚もいたかもしれないけど、僕は知らない。
会ったことがないし、会わせてももらえなかった。
結局のところ、葬式には参加せず、僕は残った父親と共にいた。