中指斬残、捌断ち儀


「そうだ、渉!こいつは最低な奴だ、騙されるな!」


「それは……もしかしたら、二十歳ぎりぎりになったら呪いを解いてくれるとか……。まだ七年もありますし」


「はあ!?なんで俺が、んなこと……!」


「だって僕の呪い解いたら、藤馬さん、ここに来れないでしょう?」


二十歳で死ぬまで遊んでやるが名目ならば、僕の呪いを解いた時点でその構図は崩れる。次は『死ぬまで遊んでやんよ』と言われそうだけど……


「藤馬さんの性格上、『僕の呪いを解いたいい人』となるなり、恥ずかしくてもうこの家に遊びに来なくなると思いますし」


アイデンティティーが悪たる自身が、どの面下げて助けた奴と一緒にいられるんだ。という照れ屋藤馬さんを想像したのがバレたのか、このクソガキと怒られた。


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