中指斬残、捌断ち儀


あれだけの風車があれば、空気(気流)の流れぐらい変えられるかもしれないが……『俺がしたから』と、しれっとした感じで言うあたり藤馬さんらしい。


「あれ、ちょっと待ってください。話を繋げると、さも天然石を売ったのは気流を均等に――風車買うためってまとめてしまうんですが」


「まとめんの早ええじゃん。そうだよ、それなりに使わせてもらった」


「使ったって……天然石を売りさばいたお金はウハウハあるみたいなこと言ってませんでしたか?風車ってそんなにしませんよ。僕、この前、百円コーナーで二本入りの風車見ました」


「玩具のへにょへにょと一緒にすんじゃねえよ!全部自然素材の材料からしてこだわったもんを職人に作らしたんだよ、こっちは!

羽部分の和紙はもとより、柄の竹だって一級品。手作業で一つ一つ作った魂こもったもんの方がいい気を流しやすいんだよっ。機械で作ったやつと比べるなっ」


「風車だってもしかしたら内職のおばさんが一本一本羽を取り付けた可能性があります。第一、百円だからといってへにょへにょなわけありませんよ。お財布に優しいです!」


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