中指斬残、捌断ち儀


それは――


「っ、あ……」


僕の根本そのものを崩す言葉。


辛いだなんて、辛くはないから余計辛くあろうと――苦しみたいと思ったのに。


まだ足りない、もっと傷つき泣いてみせろ。傷はできない、心も凍結した僕への難題。


それができていないから、辛いだなんてまだ思えないのに。


「ああ……」


泣いた。
そこでやっと気づいた。


僕は、こんなにも涙を内に溜めていたんだ――


「う、うぅっ……」

辛い辛いよ。


「もう……っ」


辛くて涙が、見ていなかっただけでこんなにも。


「つらく……っ」


指摘されただけで浮き彫りになる傷だらけの中身。


ああ、そうか。
僕の本音って――


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