中指斬残、捌断ち儀
「とう、ま……っ!」
『あひゃひゃひゃひゃひゃ!』
渉に群れた影たちはもはや、藤馬を恐れてはいない。
恐れるには及ばぬと断定されたのは、弱者と判定されたからであり――
「雑魚が、こっち見ろよ!」
“雑魚になど、用はない。”
「ざっけんな、三下どもがあぁ!」
見くびられたことに対して血管が切れるほどの怒りを覚えた。鮫歯が欠けるほど、傷口から血が吹き出すほどに、力んでみせても体は動かず、目の前では“奴らの好き勝手にやられてしまう”。
「な、やめっ、来るなっ!」
「触んじゃねえっ、連れていくなっ!まだ儀式の時じゃねえだろうが!」
誰を差し置いて、誰に背を向けて、誰の許可を持って、そんなことをしているんだ――