Affair
自分の気持ちを押さえることができない。

自分の気持ちに歯止めをすることができない。

もう、何だよ。

西川が嫌なヤツだったらよかったのに。

他のセンコーと一緒で、口うるさいヤツだったらよかったのに。

何より、西川がおばさんだったらよかったのに。

そしたら、俺は、
「――好きだ」

西川に向かって、告白をしなかったのに。

そう言った俺に、西川の目が驚いたと言うように見開いた。

ほら、何をバカなことを言っているんだみたいな感じで驚いてる。

「俺、本気なんです」
< 50 / 200 >

この作品をシェア

pagetop