Affair
「そうか、すまなかった。

つい、興奮してしまった」

夫は困ったように笑うと、私の頭をポンポンとたたいた。

気持ち悪い…!

私の中の夫に対する嫌悪感は、消えていない。

「奈津が美しくなってたから、つい興奮してしまった。

怖い思いをさせて悪かったなあ」

夫は風呂に入ってくると言って、リビングを出て行った。

ペタリと、私は床に座り込んだ。

抱かれなかっただけでも、まだマシだと思う。

でもさわられたと思うと、ゾッとした。
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