Line ~何時ものセリフで~
どうやって家にたどり着いたのかも
分からないまま、私は部屋に入ると
真っ直ぐバスルームへと向かい、
蛇口を勢いよく捻り頭からシャワーを
浴びた

身体中に残る温もり、印を
止まらない涙と共に全て流して
しまいたかった…



翌朝、私の気持ちとは裏腹に天気は
眩しいほどの快晴だった

腫れた目をメイクで何とか誤魔化し
会社に行くと、社長の出張が1週間から
2週間に延長されていたが、少しホッと
している自分がいた


彼の友人、社員として今までと変わらずに
傍にいられるように、気持ちを整理する
には調度良かったから。
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