あなたに見守られながら・・・
川島の携帯に着信が。イチローからだ。
「えっ?詩音、イチローの家に行ったんじゃないの?」
ヤバイという顔で話す川島に、「どうした?」と聞くと、
「イチロー、詩音とケンカして追い返しちゃったんだって・・・」
と言う川島。
え・・・それ、ヤバイだろ・・・
家に帰ってなくて、どこに行ったかわからないと言うイチローの話を聞きながら、何かを思い出している川島。
その時、「坂下公園かも。」と・・・
今日も前川から手紙が入ってて、そこに坂下公園で待ってると書いてあったと言う川島。
何のことかわからずにいるイチローに、とりあえず坂下公園に行けと言い、俺たちも向かった。
紫藤・・・紫藤・・・無事でいてくれ!
川島を後ろに乗せて、俺は必死で自転車を走らせた。