推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


そのとき、匠の両頬が同時に音を立てた。


前のめりになった真紀子が、両手で挟むようにして叩いたのだ。




「いい加減に目を覚ましなさい!佐伯さん、このままじゃ天国に行けないのよ!」




握られた拳を開いたときについたのだろう。


手のひらはぬるぬるとしていて、油の匂いが強くした。



「…………っ」

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