推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「な、何を?」
生唾をゴクリと飲みこむ音が聞こえた。
匠は、それが犯人の喉から聞こえたものだとすぐに気がついた。
無理もない。
ダイイングメッセージの解読は、即、自滅を意味する。
相当に焦っているはずで、匠もその焦りから犯人が「ある行動」に出ることを狙って、先刻からもったいつけていたのだ。
チラッと犯人に目をやりながら、匠は2つのメモ紙を掴んでテーブルに広げ直した。
「これだよ」