推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


「どうしたの、匠?」


「匠、くん?」


「寝る!今日はもう問題Bが解けないし、疲れたし、10時過ぎてるし」


深く潜っているからか、自分の声がこもってやたら大きく聞こえた。


しばらく――といっても十数秒だが、沈黙が訪れた。


ややおいて、真紀子の「匠」という声がする。


「佐伯さん、客室に戻られるわよ」

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