推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
真紀子の言葉は、語尾がかすれるように細かった。
言われた通り、匠の心は割れたガラスだった。
完璧に元の形に戻すのは、恐らくは困難なほどに。
「…………」
しばらく、雨音とTVの音とわずかな衣擦れだけが広間に響いていたが、
「分かりました」
秋が立ち上がって「そうしましょう」と承諾した。
そして3人は、飲みたいもののリクエストをとってから、急いで広間を出て行った――。