推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
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それから10分ほど経った頃。
広間のドアが開いて、お盆を抱えた浮夫が戻ってきた。
テーブルに置かれたのは、ビールやアイスティー、オレンジジュースなどだったが、ひとつだけ湯気の立つココアがあった。
「誰だ。このくそ暑いときにホット頼んだやつは」
「あっ、ワッ、ワタシです……ごめんなさい。少しお腹壊してて……アイスはちょっと……」
「奥さんか。腹痛じゃ仕方ねぇな。はっはっ」