狼少女
教室へ入ると既にちらほらいて、みんな、ザワザワしていた。
私の席はちょうど真ん中ぐらいで、先生の目にはいりやすそうな位置だった。
(…寝れないじゃん…)
私は、落ち込みながら席に着いた。
すると、何人かの女の子がこっちに来た。
「ちーちゃんも2組?!やったー!!これからよろしくね!!」
私の名前は、白井 千尋(シライ チサト)。
みんなからはちーちゃんって呼ばれてるの。
「うん…よろしく。」
私は、無愛想に返すとベランダに行った。
(てか、あの子達何で私と同じクラスになって喜んでんだ?)
私は、グループ行動が嫌いだ。
だから、無愛想に冷たくみんなを遠ざける。
普通、こんな態度してたらいじめられるよね…
どうして…
いくら冷たくしても、みんなは私に優しいんだ。
こんな私は、最悪な人間だね…
でも、ごめん。
私は、みんなを信じる事が出来ない…