真夜中の雨
小綺麗な一室に入るとすぐに僕は彼女を求めた。
普段なら嫌でも視界に入ってくる、大音量で流れるアダルトビデオにも目をくれずに。
しかし、そんな僕の欲求を彼女は右手一つで制する。
そして、高校生とは思えないような大人びた顔と甘えた声で、シャワーを浴びてくるよう促された。
人に命令されることさえも苦痛に感じなかった事を考えると、どれほど自分が会って間もない彼女に惹かれていたかがよくわかる。
まるで魔法に魅せられたかのように僕は全速力でシャワーを浴び、ろくに衣服を纏わないままの姿で部屋へと戻ったのであった。