普通のあなたと片目の私


「…そのことが十文字家の方々に露呈した。
自分の種だ。何とかしろ。」




「…何とかしたら…美雪と結婚出来るのか?」




俺がそう言うと親父は鬼の様な顔をした。




「ふざけるな!
……ハァ…何故こんなに出来の悪い奴が……だから私はもう1人欲しかったのだ……」




「よく言うな。母さんが産めない身体になったのは親父が母さんを無理に毎晩抱いたからだろ?」




親父は母さんの身体が目的で結婚した最低のクズだ。


母さんの父親の医療費をまかなう代わりに母さんと強引に結婚した。


交通事故で植物人間となった母さんの父親のために母さんは親父に身体を捧げる。


産めない身体になってもなお…それは止めることはない。




「父親がどうなっても良いんだな?」




この一言で母さんは親父に逆らえなくなるのだ。
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