普通のあなたと片目の私
「…あの女が七海ではなく男を産んでくれれば問題はなかったんだ。」
本当に救えないゴミだ。
俺はこんな奴と同じ血が流れているのかと思うと反吐が出る。
「七海さえ産まれなければ………」
我慢の限界だった。
「……っ…何をする!
父親に手を挙げるとはっ…!」
殴ってやった。
もう一発いるか?
「兄貴やめなよ!」
きっと襖の奥で話を聞いていた七海が飛び出して俺を止めた。
「私はお前に絶対幸せにさせたりなんかしない!
一生苦しめてやる!子どもにも会わさせてやらんからな!」
親父との溝は深まるばかりだ。…縮まりたくもないがな。