あなたの中心軸は私です。
確か、太陽の光のようにキラキラと笑うことから「光の王子」なんて陰で呼ばれている。
なんて考えていたら男の子たちから睨まれ、私を見ながら内緒話をしている。
私は、その空気に耐えられず食堂から逃げるように出た。
3階にある教室目指して階段を登った。
「あれっ?くるみんだっ」
頭上から私の名を呼ぶ聞慣れた声が聞こえた。
「なんで、ちよがいるの?」
私は彼女のそばまで階段を登った。
「そりゃあ、いつもよりくるみんの帰りが遅いから迎えに来たんじゃん!」
頬を少し膨らませた彼女は私の親友、平瀬ちよ。
全て容量良くこなし、美人で男の子からもモテる自慢の親友。
私は苦笑いしながらちよと2人で教室に戻った。