あなたの中心軸は私です。




***

「おいっ、ツバサ!あれ姫様じゃない?」

お弁当を忘れ、しょうがなく食堂でカレーうどんを食している時に俺の親友、桜庭翔に肩を叩かれた。

翔に言われ指差す方向に首を回してみた。

周りにはたくさんの女の子がいた。
それに少々驚きつつ、少し目を彷徨わせてみると一瞬で見つけることが出来た。

普通、この大勢の中特定の人を見つけることは出来ないだろう。

が、さすが「親指姫」と言われるだけあって、その子の周りは次元が違うように見える。




< 7 / 63 >

この作品をシェア

pagetop