あなたの中心軸は私です。
花園クルミの姿が見えなくなり、視線を翔に移せば翔は最高に気持ち悪いくらいニヤニヤしていた。
「なぁに?ツバサは、姫様と知り合いだったの?」
もちろん、学園のお姫様と知り合いなわけがない。
俺は翔の言葉を否定すると翔は眉を下げ、じゃあ、と言葉を続けた。
「じゃあ、なんで姫様がツバサのことを牛乳握りながら見てたの?」
いや、俺が知りたい。
つまり翔は、あの姫様に俺が見られていたことが気に食わないらしい。