あなたの中心軸は私です。




花園クルミの姿が見えなくなり、視線を翔に移せば翔は最高に気持ち悪いくらいニヤニヤしていた。

「なぁに?ツバサは、姫様と知り合いだったの?」

もちろん、学園のお姫様と知り合いなわけがない。
俺は翔の言葉を否定すると翔は眉を下げ、じゃあ、と言葉を続けた。

「じゃあ、なんで姫様がツバサのことを牛乳握りながら見てたの?」

いや、俺が知りたい。


つまり翔は、あの姫様に俺が見られていたことが気に食わないらしい。




< 9 / 63 >

この作品をシェア

pagetop