蝶響




「…誰??」

寝起きの少し低い声

その声は、どこかあいつの声に似ている、懐かしい響きがあった

「ここ、俺の特等席」

女は、覚醒したのか、我に返って慌てだした

「す、すみません!!あ、あたしっ、知らなくて…」

下を向いていて、顔は見えない

“そんな訳ない”そう思いつつも…





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