pierce,prince
重い瞼をゆっくりと上げると
視界には見慣れた天井が広がる。
「…海?」
ゆっくりと横でした声に
顔を向けると…
いるはずのない人が…。
『…なんで…いるの?』
「なんでって…
俺の前で倒れたの誰?」
葵の前で倒れた…?
『…だれ?それ。』
葵はあきれたように
ため息をこぼす。
「誰って、…お前。」
『あたし?』
「そ。」
『…葵どこにいたの?』
「どこにって…
海に傘渡したじゃん。」
『あれは知らない人だよ。』
「はあ?知らない人ー?」
『うん。』