pierce,prince



『…ん?』


葵の瞳がやけに優しい。



「お前のこと5年も見てきて、
体が丈夫だってこと
わかってるけど…
あんな雨ん中傘ささないでいたら
誰だって、風邪引くからな。」



葵の声は、重みがあった。

小さな子供を優しく咎める
父親みたいだ…。



『…わかってる。
心配かけて、ごめんなさい。』



あたしの思いは複雑だけど
葵に正直な感謝の気持ち
を述べれば…
葵はまた、優しく笑うの。



「俺は海が倒れて得したかも♪」



『え…どして…?』



葵は他人の不幸を
笑うつもり…?



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