pierce,prince
すうっと遠退いた意識のなか、
そこにいるのも
やっぱり…葵だった。
それは2・3年前の夢。
あたしの誕生日。
少しずつ大きな仕事を
ちょっとだけやらせてもらえる
ようになった葵が、
初めて自分のお金で買ったもの。
あたしへの、プレゼント。
葵のご両親も葵が初めて
自分の稼いだお金を使ったのよ
普通は家族じゃない?
海ちゃんが大切なのね〜
って大騒ぎして笑ってた。
葵は葵でいつものように
…涼しい笑顔で。
海が欲しがってたから
買ってきてやった。
その言葉は夢の中でも
あたしの心を踊らせるんだ。
夢にでるほどに…
あの日のことを、覚える。
葵の初めてを貰えて
すっごくうれしかったの。