女の隙間、男の作為
「ひどいなぁ。今日はカノちゃんとゆっくり話せると思って楽しみにしてたのに」
“普段は結城に独占されてて隙がないからね”
「あいつはあたしをコキ使い過ぎなの。
外出先でも無駄なく仕事を振ってくる人使いの荒い営業だよ」
“1時間に1回は絶対電話かけてくるんだから”
瑞帆は嫌味で“カノ。旦那さまからお電話ですわよ”と取り次いでくるくらいだ。
そしてそれが誰を指すのかわかってしまうくらいに順応している自分もどうかと思う。
ちなみに御子柴は“お父さん”で2年目の水野くんは“バカ息子”。
あともうひとり無口なグループリーダーがいるけれど彼に俗称はない。
なんであたしがあんなチャラチャラした男に嫁いで不出来な息子まで抱えなければいけないのだと不満ありまくりだけれども、瑞帆はこの設定を崩さない。
「俺もカノちゃんがアシスタントがよかったなー」
「これ以上面倒見る人増えたら、ストライキするって部長に宣言してるから無理だと思うよ」
“それにその問題発言を瑞帆がどう受け止めるかなぁ”
まぁ瑞帆の答えならわかっているけれども。
というより松岡に余計なことを吹き込んだのも瑞帆だろうけど。
『ガチで営業活動に集中して数字あげたいタイプならカノと組んだほうがいい。
カノにサポートしてもらえば痒いところに手が届くなんてレベルじゃないよ。
指示するより先にたいていのことは対応するしスピードもクオリティもピカイチ。
御機嫌取るのにお金は掛かるけどね。異動が決まった営業マンがカノを連れて行きたいって過去にゴネたこともあるくらいだから』
瑞帆のその問題発言で結城だってうちのグループに異動してきてあたしと組むようになったのだ。
おかげで御子柴と水野くんのダメダメ(親子)コンビとは違った旨味のある仕事ができるけど、如何せん人使いが荒い。
現時点での空き容量はゼロに近い。
これ以上のお仕事はノーサンキュー。
「瑞帆ちゃんもいい子だけどね。
俺はぜひともカノちゃんとも仕事してみたいよ。
どれだけ要望に応えてくれるのか興味あるし」
“結城から聞いてるよ?どんな指示出しても文句言いつつも予想以上の納期で返って来るって”
「アイツ、またあたしに仕事丸投げする気だな。
松岡さん使って御機嫌とろうだなんてしゃらくさい真似しやがって」
“文句言ってくる”
奥のテーブルで女の子達に囲まれてヘラヘラ笑っている結城のところに殴り込みに行こうと立ち上がる寸前でその手を掴まれた。
“普段は結城に独占されてて隙がないからね”
「あいつはあたしをコキ使い過ぎなの。
外出先でも無駄なく仕事を振ってくる人使いの荒い営業だよ」
“1時間に1回は絶対電話かけてくるんだから”
瑞帆は嫌味で“カノ。旦那さまからお電話ですわよ”と取り次いでくるくらいだ。
そしてそれが誰を指すのかわかってしまうくらいに順応している自分もどうかと思う。
ちなみに御子柴は“お父さん”で2年目の水野くんは“バカ息子”。
あともうひとり無口なグループリーダーがいるけれど彼に俗称はない。
なんであたしがあんなチャラチャラした男に嫁いで不出来な息子まで抱えなければいけないのだと不満ありまくりだけれども、瑞帆はこの設定を崩さない。
「俺もカノちゃんがアシスタントがよかったなー」
「これ以上面倒見る人増えたら、ストライキするって部長に宣言してるから無理だと思うよ」
“それにその問題発言を瑞帆がどう受け止めるかなぁ”
まぁ瑞帆の答えならわかっているけれども。
というより松岡に余計なことを吹き込んだのも瑞帆だろうけど。
『ガチで営業活動に集中して数字あげたいタイプならカノと組んだほうがいい。
カノにサポートしてもらえば痒いところに手が届くなんてレベルじゃないよ。
指示するより先にたいていのことは対応するしスピードもクオリティもピカイチ。
御機嫌取るのにお金は掛かるけどね。異動が決まった営業マンがカノを連れて行きたいって過去にゴネたこともあるくらいだから』
瑞帆のその問題発言で結城だってうちのグループに異動してきてあたしと組むようになったのだ。
おかげで御子柴と水野くんのダメダメ(親子)コンビとは違った旨味のある仕事ができるけど、如何せん人使いが荒い。
現時点での空き容量はゼロに近い。
これ以上のお仕事はノーサンキュー。
「瑞帆ちゃんもいい子だけどね。
俺はぜひともカノちゃんとも仕事してみたいよ。
どれだけ要望に応えてくれるのか興味あるし」
“結城から聞いてるよ?どんな指示出しても文句言いつつも予想以上の納期で返って来るって”
「アイツ、またあたしに仕事丸投げする気だな。
松岡さん使って御機嫌とろうだなんてしゃらくさい真似しやがって」
“文句言ってくる”
奥のテーブルで女の子達に囲まれてヘラヘラ笑っている結城のところに殴り込みに行こうと立ち上がる寸前でその手を掴まれた。