シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
バシィッ。
バシィッ。
ぶつかり合う威力は衰えを見せず、場は少しずつ崩れていく。
此処は宴の場。
多くの欲に塗れた人間達がいたのに…
周涅の覇気に沈み、煌の出した狂乱金翅鳥(ガルーダ)に骨まで燃やされ…
緋狭様が消した金翅鳥(ガルーダ)と共に盛大な炎が忽(たちま)ちに消え去れば、人型の痕跡は愚か、灰すら残っておらず。
今では唯、夢芝居が次に切り替わったようで、虚しさすら覚えてしまう。
"エディター"も居ない。
魔方陣もない。
仄かに漂う瘴気だけが夢の名残を伝える。
出来れば…"エディター"を尋問したかった。
この宴の意味を。
黄色い布の意味を。
あれは…煌が身に纏っていたものと同じだったのか。
あれは…量産されるものなのか。
量産して、何を企てているのか。
あの魔方陣は何だったのか。
七瀬紫茉の意義、朱貴の意義。
宴の出席者に刻まれた…血色の薔薇の痣(ブラッディ・ローズ)の意義。
"エディター"は、上岐妙なのか。
黄幡一縷なのか。
何1つ判らぬまま…炎と共に消えてしまった。
バシィッ。
バシィッ。
ふと…思うんだ。
燃えて消えてしまったのは…偶然?
何故…
緋狭様が此処に現われたのだ?