シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
何処までも何処までも…
闇。
闇。
闇。
そこには俺の輪郭もなく。
ただ孤独な…色に覆われるだけで。
何だ、簡単じゃないか。
邪魔者は消せばいいだけ。
憂いの元を排除すれば、
芹霞は俺だけの芹霞になる。
レイガ、レイガ!!!
誰に遠慮することがある?
俺は俺のしたいようにする。
"俺"は俺に取って代わる。
"俺"は…俺となる。
――芹霞ちゃあああん!!!
レイヲタスケテ!!!
玲に…制裁を!!!
裏切り者には、死を!!!!
「櫂ッッッッ!!!!」
ハヤク、レイヲ!!!
「お前達が大事にしていた"絆"など…所詮はこの程度か。
脆(もろ)いものよ…」
久涅の声がした。