シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「嘘、あたし正解!!!!?
やった、やった、やったあ!!!」
あたしは両手を挙げて、万歳三唱。
「桐夏に受かった並みに嬉しいや!!!」
あたしだけ正解というのがまた、嬉しくて仕方が無い。
「凄い、神崎天才!!!」
「やるな、嬢ちゃん!!!」
「お前進化したなー!!!」
「計算できるなんて、ソンケー」
「やだなあ、皆してそんなに持ち上げないでよ~、今回はたまたまだし~、皆の方が絶対数倍頭いいって(犬と猿を除いて)」
鼻の下を伸し、照れ照れのあたしに、
「…五十歩百歩だ(犬と猿含めて)」
久遠がそう言うから。
「2、3歩じゃなく、50歩も100歩も先に進化したなんて…ありがとう、そんな風に褒めてくれて…えへっ」
いつも馬鹿扱いされているあたしとしては、久遠に褒められたことがとてもとても嬉しかったのに。
カタカ…。
「ぶっ…。あ、やばっ…」
カタカタカタ…。
何で玲くんのキーを叩く音が乱れたのか判らない。
あの"ぶっ"は何だったんだろう?
久遠は大きすぎる溜息をついて、更に妖麗な顔を気だるげに大きく左右に振った。
カタカタカタ…。
玲くんは…褒めてもくれないや。
――凄いね、芹霞。正解だよ?
いつもなら、にっこり微笑んで両手広げてくれるのに。
カタカタカタ…。
玲くんは、ワンコに夢中。
………。
ワンコ、憎し!!!
ワンコ、呪われろ!!!
「な、何で俺を睨み付けるよ!!!?」
オレンジワンコが鳴いた。