シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「……あ、画面の"考え中"が無くなって…字が出てきたね」
由香ちゃんの声に、画面を見れば…
『以上が、ささやかながらの私からの褒美のヒントだ。全ての道はワンコに通ず。これはかの偉大なる大師、ヨーダの格言だ』
「ふえ、ヨーダってそんなこと言ってたんだ!!」
「玲…言ってたか?」
「言ってない、言ってない」
玲くんの全否定で、奥深いと思ったヨーダ格言説は立ち所に消えてしまった。
『迷ったらワンコに聞くがよい。
道端のワンコも我がエージェントだ』
「本当!!? スパイワンコ!!?」
「芹霞、すげえな!!! 人間語喋れるのかな!!?」
「オレ…外界は知らなくても、絶対違うと言い切れる」
『ちなみに、星冠(ティアラ)かぶったティアラ姫は、エージェント"F"だ』
「「ティアラ姫が、スパイ!!!?」」
あたしと煌は飛び上がって驚いた。
「なあ嬢ちゃん…興奮の処悪いが…あのパグ犬と"エージェントF"っていうのは、どう考えても…"MEN IN BLACK Ⅱ"でエージェントに昇格した口の悪い毒舌パグ犬型エイリアンのフランクのパクリだと思うんだが…」
「ああ、駄目だよクマ。もうこの2人はあっちいっちゃってる。ああ、特に"スパイ"に弱いらしいね、このオレンジワンコ。神崎もワンコに影響されているようだ。
そういえばクマ、"MEN IN~"には本家本元…スパイ大作戦のフェルプス君が出たんだっけ? やっぱそう? なんだ、じゃあこれは…"MEN IN BLACK "…あのギャグ映画を…って言わないほうがいいね。スパイ大作戦にしておいた方が、夢を壊さなくていいか。いや、壊した方がいいのかな」
「しかし、スターウォーズやらターミネーターやら、メンインブラックやら…"彼"は何歳だ? それともただのオタクか? がはははは」
「遡れ…原点に戻れということなんだろうか」
「……メンインブラック…また、黒、か」
玲くんと久遠が何やら呟いたのは、あたしと煌の耳には届いていなかった。